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アントロキノノール含有エキスとは何ですか?

現在、アメリカで臨床試験が進んでいる抗がん剤から転用されたエキスです。アメリカの食品医薬品局(US FDA)からいくつかのがん(すい臓がん、肝臓がん、急性骨髄性白血病)に対する希少疾病用医薬品の認定を取得しています。その抗がん剤の主成分であり、抗がん作用を持つのが「アントロキノノール」という物質です。
 アントロキノノール含有エキスは、抗がん剤そのものではなく、その原材料を遡ってベニクスノキタケという台湾だけに生息するキノコから作られています。
 ベニクスノキタケの菌糸体を固体培養し、乾燥した後、エキスを抽出したのがアントロキノノール含有エキスです。菌糸体が1000キロあれば、そこからできるアントロキノノール含有エキスはわずか16ℓですが、ベニクスノキタケの有効成分はもれなく含んでいます。

アントロキノノール含有エキスには、どんな成分が入っているのですか?

まず抗がん作用を持つアントロキノノールです。それからベニクスノキタケに含まれるβグルカンをはじめとする多糖類、トリテルペン類、GABA(ギャバ、γアミノ酪酸とも)、エルゴステロール、SOD(スーパーオキシドディスムターゼ)、核酸などです。

アントロキノノール含有エキスにはどんな効果があるのですか?

何と言ってもアントロキノノールの持つ抗腫瘍効果です。またβグルカンには免疫力を向上させる作用があります。トリテルペン類とSODには抗酸化作用があり、活性酸素を除去します。核酸には血行促進効果、エルゴステロールには骨を丈夫にする作用、GABAには抗ストレス効果があるとされています。
 この中でアントロキノノール、βグルカン、トリテルペン、SODが揃うと、がんの発症や増殖の抑制に幅広い力を発揮してくれます。
 アントロキノノール含有エキスは、ベニクスノキタケ全ての成分をぎゅっと凝縮したものなので、がんに特化した純粋なアントロキノノールとはまた違う効果が期待できます。肝臓を保護したり、炎症を抑えたり、疲労回復を助けたり、アレルギーなどの自己免疫疾患を改善したりと幅広い効果が期待できます。
 がん治療では病院治療をしている方がほとんどだと思います。アントロキノノール含有エキスは、がん治療に伴う免疫力や体力の低下、疲労感、細胞レベルでの炎症など、周辺症状の緩和が期待でき、病院での治療の助けになると考えられます。

アントロキノノール含有エキスは、1日にどれくらい飲めばいいでしょう。またいつ飲むのが最も効果的ですか。

アントロキノノール含有エキスは薬ではないので、はっきりした量は決まっていません。がんからの回復を期待するのであれば、1日18粒くらいを目安に、朝昼晩の食後に分けて飲むとよいでしょう。
 またアントロキノノール含有エキスだけでなく、毎日の食事やライフスタイルを見直し、無理のない範囲で軽い運動を継続することも大切です。免疫力を高め体力をつけることは、がんだけでなくがん治療をスムーズに進めるためにも大切なことです。

他の医薬品と一緒に摂取してもかまいませんか。

薬の飲み合わせは気を付けなければならない問題ですが、アントロキノノール含有エキスは、これまでどのような薬と一緒に摂取しても、特に問題は発生していません。これまで厚生労働省や関係省庁、関連団体から、アントロキノノール含有エキスが要注意食品として指摘を受けたこともありません。従って、薬と一緒に摂取しても問題ないと考えられます。

アントロキノノール含有エキスは、安全性において問題はありませんか。農薬や有害金属などの汚染や添加物の問題はないでしょうか。

アントロキノノール含有エキスは、厳密なヒト安全性臨床試験をクリアしています。残留農薬検査、重金属検査、急性毒性試験、変異原性試験(Ames試験)、染色体異常試験、小核試験、亜急性毒性試験なども全て問題なし、異常なしという結果が出ています。必要と考えられる安全性試験は全てクリアしています。
 またアントロキノノール含有エキスの製造メーカーが、各種安全性、有効性の資料を提出、申請した結果、2015年5月4日、厚生労働省から「固体培養ベニクスノキタケ(アントロディア カンフォラタ)の菌糸体」が「非医薬品リスト」に追加されました。 このことはアントロキノノール含有エキスが、安全性において問題のない食品であると認められたことを意味しています。安心して服用していただけるものと考えられます。

アントロキノノールとは何ですか?

アントロキノノール(Antroquinonol®)とは、台湾原産のキノコ、ベニクスノキタケから世界で初めて発見・抽出された成分です。化学的にはシクロヘキサンケトン化合物で、全く新しい低分子構造を持っています。
 台湾の製薬メーカーが、ベニクスノキタケ菌糸体から独自の製法で培養し、成分を凝縮していく過程で抽出された成分で、1000キロのベニクスノキタケ菌糸体からわずか1ℓしか取り出すことができません。この製造技術を持つ一企業だけが特許を取得しており、製造することが可能になっています。
 その後アントロキノノールは、様々ながんに効果があることがわかり、現在がんの新薬として研究開発が進められています。既に膵がん、非小細胞肺がんの臨床試験がアメリカと台湾で進んでおり、抗がん剤として臨床現場に登場する日は近いと考えられています。

「アントロキノノール」と「アントロキノノールに似た名前の成分」は同じような成分でしょうか?

「ビタミンA」と「ビタミンC」が全く異なるように、「アントロキノノール」と「アントロキノノールに似た名前の成分」は全く違います。アントロキノノールがこれまで100億円以上の資金を投下して科学的に検証されてきた臨床試験や、さまざまな学術的研究は、アントロキノノール独自のもので、「アントロキノノールに似た名前の成分」に共通することは一切ありません。
 各種の効果効能や有効性が科学的検証によって明らかになったアントロキノノール含有エキスにおいても、これまでの地道な研究により学術界や利用者の間で高い評価を受け、高い著効実績から、愛飲する利用者が増えることをマーケットとして捉えられ、似たような名前の全く異なる内容のものが出てきてしまうのは、とても残念なことです。
 そのようなものは満足な研究や臨床試験がなされていないため、名前を申請するだけで取得できる商標登録や、販売許可さえ得られれば取得できるFDAなどの信憑性を高らかに宣伝しますが、利用者が期待する効能については科学的検証がなされているか疑問符のつくものがあり、しっかり確認する必要があります。
 こうした類似成分を利用者が誤解して、間違ったまま利用されることは避けなければなりません。大事な命、取り返しがつかないことを避けるためにも、、成分を常に確認し、信頼できるルートから正確に入手するということが大切です。

アントロキノノールは、どうしてがんに効果を発揮するのですか?

がん細胞の多くは、細胞分裂が止まらず無限に増殖を繰り返す性質を持っています。その理由の一つが、細胞増殖のスイッチと言われるRasタンパクです。アントロキノノールは、このタンパクのスイッチをオフにすることによってがん細胞の増殖を止めるため、がん細胞は自然に死滅します。
 正常な細胞には全て寿命があり、それは遺伝子に書き込まれています。寿命がくると細胞は自然に死んでいきます。これをアポトーシスといいますが、がん細胞はその機能が壊れているので、無限に増殖を繰り返しています。アントロキノノールは、そうしたがん細胞を自然死に導くアポトーシス作用で抗腫瘍効果を発揮するのです。
 またアントロキノノールは、がん細胞が細胞周辺で起こす炎症を止める働きを持っています。炎症は細胞分裂を促進するので、がん細胞にとっては好都合な環境となります。アントロキノノールは炎症細胞に入り込んで、炎症性サイトカインの産生を妨げるため炎症はおさまり、間接的にがんの増殖を妨げます。

アントロキノノールはどんながんに効果があるのですか?

これまでヒトを対象とした臨床試験で、肺腺がん、肺大細胞がん、乳がん、膵がんなどでのがんの抑制効果が確かめられています。また乳がん、前立腺がんの骨転移において、アントロキノノールが溶骨現象を抑制すること、骨転移における疼痛の緩和作用もあることがわかっています。
 動物実験の段階では、ラットを使った試験で乳腺がんに抑制作用があることが観察されています。

アントロキノノールの抗がん剤は存在しますか。抗がん剤である以上、副作用はあるのでしょうか。

まだ医薬品として医療現場で使われてはいませんが、現在アメリカと台湾で、非小細胞肺がんと膵がんの新薬として、承認に向けての臨床試験に入っています。医薬品化に向けての臨床試験は、通常第Ⅰ相試験、第Ⅱ相試験、第Ⅲ相試験という3段階があり、アントロキノノールは非小細胞肺がんは第Ⅱ相試験をクリアし、第Ⅲ相試験の準備段階です。膵がんでは第Ⅱ相試験の段階です。
 このうち膵がんは、最も治癒の難しい難治性のがんで、効果的な抗がん剤はほとんどないとされています。アメリカではがんによる死亡原因の第4位です。  膵がんの特徴の1つに、その90%が細胞の増殖スイッチであるRasタンパクに異常がみられるため、これをオフにする働きを持つアントロキノノールに対する期待は非常に高いようです。
 アントロキノノールの抗がん剤のすぐれたところは、多数のがん細胞(脳腫瘍、リンパ腫、白血病、肺がん、乳がん、肝臓がん、膵臓がん、胃がん、直腸がん、前立腺がん及び膀胱がん等)に対しては抗がん作用があること、一方正常な組織細胞に対しては全身毒性を有さないことです。

アントロキノノールの安全性に関しては問題ありませんか。

まずヒトに対しては、90日間の経口投与による安全性試験を行っており、全く問題なしという結果になっています。

アントロキノノールの抗がん成分が日本で使われるのは、いつ頃になるでしょうか。

アントロキノノールの抗がん剤は、現在アメリカと台湾で臨床試験が行われているので、この国々で使われる日は近いと考えられます。しかしそれが日本の医療現場で使われるには、基本的には日本人を対象とした臨床試験を経なければなりません。これは医薬品に関する法律でもありますが、海外の人と日本人の体の違いに基づいたものです。
 欧米人と日本人では体格に違いがあり、人種によっても体内の酵素に違いがあります。
「海外旅行に行った先で飲んだ薬が合わなかった」というのはよくあることで、医学的にも当然なことです。
 従って残念ですが、アントロキノノールの抗がん成分が日本の医療現場で使われるには、何年も先になると考えた方がよいでしょう。